「ハチクロ」5巻を読んで。

ハチミツとクローバー」5巻 羽海野チカ


いつものように、漫画購入日記でも感想を書いていたわけですが、それだけはあくまでも漫画の感想。
この漫画を読んで感じた本当の感想は全く書いていません。


いや、今回は本当に考えさせられました。
竹本の悩み。彼が自分にシンクロしてしまい、本当に考えました。
あと半年で就職活動をし、1年半後には社会に出る自分ですが、一体何をしたいのか??もし、この漫画のような大学生活であったのなら、卒業後も学校に残るという選択肢があったんじゃないかと思います。けど、実際の大学生活にはそんな選択肢は欠片もありません。
ただ、卒業した後の自分が想像付きません。大学4年間、何をしたいのから判らずに過ぎてしまい、就職という行為に目的を見出せずに院に進学。それからすでに半年が過ぎましたが、この半年何をしてきたのか??ただ、ダラダラと過ごしてきただけのように思います。去年まではそれでまだ良かったのかも知れませんが、今はもう・・・。


自分を一番知っているのは自分である。しかし、自分を一番知らないのも自分。矛盾しているかのように思われますが、間違ってはいないと思います。自分から見た自分、他人から見た自分。本音と建前。違いがあるはずです。人によっては、自分すら知らない自分がいるのかもしれません。
生きているということ。人は何のために生きているのか??多分、悩んでも悩んでも答えることの出来ない問題なのではないでしょうか??人は生きるために働いています。生きていれば、人は悩みもするし、後悔もするでしょう。楽あれば苦あり。楽しいだけの人生ではありません。それでも、人は生きようとする。そして、成長していきます。


「目的地のない人生。」


その先には何もないでしょうね。何か、生きるための目標。目標がなければ、やる気も出ません。やる気がなければ、ただダラダラと過ごしてしまうだけ。過ぎ去った時間を後悔し、前に進めなければ同じことの繰り返し。失った時間を取り戻すことはできなくても、やりなおすことは出来ると思います。例え、50歳、60歳になろうとも。

人には自分を見つめ直す時間が必要なのではないでしょうか。ふと思います。人は目標があるから生きているのか、それとも生きているために目標を持つのか。はたして、どちらなのでしょうね??
少なくとも、今の自分には将来何をしたいのか、判りません。悩んでこその人生。就職せずに卒業してしまうというのも、一つの手でしょう。フリーターになって、もう一度やりたいことを探してみる。それも、決して間違いだとは思いません。ただ、人よりは少し出遅れてしまうのかもしれませんが・・・。
今、自分は悩んでいます。しかし、このまま悩んでいても、先に進むことはできないかもしれません。今を生きている。だったら、今のことだけを考えることも大事、そう思います。


答えのない迷宮。そこに迷い込んでしまった自分は、これからどうなるのか??とりあえずは、今やるべきことをやってしまおうと思います。時間は無限ではないのですから、今できることをやってしまう。
ここに書いてきた自分の気持ち。書いている間に、いろんな矛盾が生じてきてしまったように思いますが、どちらも本当の気持ち。相反することであっても、自分の考えなのです。考えることは大事。今はまだ二十数年しか生きていません。人生の4分の1しか過ぎていません。これからの人生、悩みつつも、納得の出来る人生になれば、それ以上の幸せはないでしょう。
自分の進むべき道を決めるのは自分。決して、誰かに示してもらうものではないと思います。しかし、悩んだとき、迷宮から抜け出せなくなったとき、誰かに道を照らしてもらうことも大事なのかもしれません。


さて、今日のところはこれで終わりにしようと思います。もはや、自分が何を言いたいのか、判らなくもなってきましたしね。


あ、そういえば、5巻に収録されていた33話に出てきた看護師さん。”魁生優子”という名前だった彼女ですが、あの絵ってどう見ても「クロ高」の野中英次さんにしか・・・。「ハチクロ」が講談社の漫画賞を受賞したときの関係なのですかね??気になりますが、誰もそれについて突っ込んでいないようで・・・。まー、誰か知っていたら、教えて欲しいものです。